中国工場への海外送金で「口座変更」をそのまま信じてはいけない理由
中国工場への支払いでは、商品価格の交渉と同じくらい送金管理が重要です。特に取引金額が大きくなると、送金先の確認ミスや為替変動がそのまま利益と資金繰りへ影響します。
最初に見積通貨を確認します。米ドル建てなのか人民元建てなのか、日本円建てなのかを明確にし、見積有効期限も確認します。OEMでは見積から量産まで数か月かかることがあり、その間に為替や原材料価格が変動する可能性があります。
次に送金先です。契約会社、Commercial](https://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/202511/content_7047091.htm%22,%22source_name%22:%22中国国務院%22,%22checked_date%22:%222026-09-18%22},{%22title%22:%22中国工場への海外送金で「口座変更」をそのまま信じてはいけない理由%22,%22category%22:%22為替・人民元・海外送金・決済%22,%22summary%22:%22中国仕入れでは米ドル・人民元などの為替だけでなく、送金先名義、前金・残金、銀行手数料、口座変更確認が重要です。商品代金を安全に支払うための社内確認手順を解説します。%22,%22content%22:%22中国工場への支払いでは、商品価格の交渉と同じくらい送金管理が重要です。特に取引金額が大きくなると、送金先の確認ミスや為替変動がそのまま利益と資金繰りへ影響します。
最初に見積通貨を確認します。米ドル建てなのか人民元建てなのか、日本円建てなのかを明確にし、見積有効期限も確認します。OEMでは見積から量産まで数か月かかることがあり、その間に為替や原材料価格が変動する可能性があります。
次に送金先です。契約会社、Commercial) Invoiceの発行会社、銀行口座名義を照合します。異なる場合には理由を確認し、関係を示す資料を求めることも検討します。製造工場と輸出会社が別会社であるなど正当な理由もありますが、分からないまま送金しないことが重要です。
特に注意したいのが途中での銀行口座変更です。「銀行口座が変わりましたので今後はこちらへ送金してください」というメールが届いた場合、メールへの返信だけで確認を終わらせないようにします。既に知っている電話番号、WeChat、別担当者など複数の経路で変更が本物か確認します。請求書の差し替えだけを根拠に高額送金するのは避けます。
支払条件も品質管理と結び付けます。前金支払後に量産し、完成後に残金を払う取引では、出荷前検品をどのタイミングで行うかを決めます。検品前に全額支払う条件では、不良修正の交渉が難しくなる可能性があります。
海外送金では送金銀行、中継銀行、受取銀行などで手数料が発生する場合があります。工場へ請求額全額を着金させる必要があるのか、手数料をどちらが負担するのかを確認します。わずかな不足額でも工場が出荷を保留することがあります。
為替については、見積時の円換算額だけで利益を計算しません。前金、残金、国際物流費を支払う日が違えば、それぞれ異なるレートになります。一定の為替変動を想定した原価を作っておく方が安全です。
また工場への残金を払った後、日本到着時には関税、輸入消費税、港湾費、通関費、国内配送費などの資金が必要になります。大型案件では支払予定表を作り、いつ、どの通貨で、いくら必要かを管理します。
海外送金は経理だけの仕事ではありません。契約、品質確認、出荷許可と連動した取引管理の一部です。送金先、金額、通貨、支払条件を毎回確認する仕組みを作ることが重要です。