中国工場から「納期が間に合わない」と言われたときの実務的な立て直し相談
中国工場から突然、予定日に商品が完成しないと連絡を受けた場合、単に納期短縮を要求するだけでは解決しないことがあります。材料、生産、検品、梱包、船積のどこで遅れているかを分解し、先行生産、分割出荷、航空便など複数の方法から日本側への影響を減らす立て直しを検討します。
中国工場へ発注した商品について、「予定していた日に完成できない」と連絡を受けることがあります。店舗開業、展示会、建築工事など日本側の期限が決まっている案件では、数日の遅れでも大きな問題になる可能性があります。
このとき工場へ「絶対に間に合わせてください」と繰り返すだけでは、状況を改善できるとは限りません。HONG KONG JCBO LIMITEDの貿易相談では、まず何が遅れているのかを工程ごとに分解します。
最初に確認するのは材料です。主要材料がすでに工場へ入荷しているのか、まだ材料メーカーから届いていないのかによって対応が変わります。材料がなければ、生産ラインへ人員を増やしても製造を開始できません。
次に現在の生産数量を確認します。1000個注文して500個が完成しているのであれば、全数完成を待たずに500個を先行出荷できる可能性があります。反対に全商品が一つの工程をまとめて通過する必要がある場合、分割が難しいこともあります。
検品予定も確認します。工場完成予定日だけを短縮しても、出荷前検品や不良修正の日程がなくなれば、品質問題を抱えたまま出荷することになりかねません。どの確認工程は維持し、どこを短縮できるのかを考えます。
物流については予定していた本船の貨物搬入締切を確認します。商品完成が3日遅れても予定船へ間に合う場合と、締切を越えて次便になる場合では日本到着への影響が異なります。物流会社へ次の船の予定も確認します。
日本側で必要な数量を確認することも重要です。1000個すべてを同じ日に必要とするのか、店舗オープンには100個あればよく、残り900個は一週間後でもよいのかによって対策が変わります。最低必要数量だけを先行完成させ、航空輸送し、残りを船便にする方法も検討できます。
また工場から示された新しい完成日について、「努力します」という回答だけでなく、材料入荷日、生産開始日、日産数量、完成予定数量など可能な範囲で根拠を確認します。工程が見えれば、日本側も顧客や施工会社へ具体的な説明をしやすくなります。
中国の春節、国慶節など大型連休が近い時期は特に注意が必要です。公的な休日だけでなく、工場従業員の休暇、材料メーカー、物流会社、港湾関連業務などの実際の予定を個別に確認する必要があります。
納期トラブルが起きた際の目的は、工場を責めることではなく、日本側への損失を可能な範囲で小さくすることです。全部を待つ、分割する、輸送方法を変更する、代替品を検討するなど複数案を比較します。
現在納期問題が発生している場合は、発注数量、現在の完成数量、当初完成予定日、工場所在地、予定輸送方法、日本で必要となる日と最低必要数量をお知らせください。現在の工程を整理し、工場と物流会社へ何を確認すべきか、どのような立て直し方法が考えられるかを具体化します。