貿易コンサルティング

中国工場の見積書を受け取った後のセカンドチェック―発注前に確認する実務項目

すでに中国工場から見積を取得している企業向けに、価格、仕様、MOQ、納期、支払条件、EXW・FOB等の貿易条件、梱包、物流、通関を発注前に整理します。工場を変更することを前提とせず、現在の取引先を活かしながら見落としている条件がないか確認する実務相談です。

中国工場から見積書が届き、価格も予算内であれば、すぐ発注したくなることがあります。しかし実際の貿易では、見積書に書かれた商品単価だけでは最終的な仕入原価や取引条件を判断できません。特に初めて取引する工場では、前金を支払う前に条件を一度整理することが重要です。

HONG KONG JCBO LIMITEDでは、すでにお客様自身が見つけた中国工場や既存仕入先について、取引を当社へ切り替えることを前提とせず、発注前の見積・条件確認を行う貿易相談に対応しています。

最初に確認するのは、見積価格がどの仕様に対する価格なのかです。写真だけで見積を取得した場合、工場が想定している材質、厚さ、構造、表面処理などが日本側の希望と異なる可能性があります。図面や仕様書がある場合は見積と対応しているか確認します。

次に数量とMOQです。「100個の場合の価格」と書かれていても、色やサイズごとに最低数量が設定されている場合があります。OEMなら試作費、金型費、治具費、版代など商品単価以外の費用も確認します。

納期については「30日」という回答だけで判断しません。前金着金から30日なのか、最終サンプル承認から30日なのか、材料入荷後なのかを確認します。また30日後が工場完成日なのか、中国の港への搬入日なのかも分けます。日本で必要な日が決まっている場合は、検品、中国国内物流、船積み、国際輸送、輸入通関、国内配送を含めて逆算します。

貿易条件も重要です。EXW、FCA、FOB、CFR、CIFなど、どの条件で提示されているかによって価格に含まれる物流範囲が異なります。例えばEXW価格とFOB価格を単純に比較することはできません。指定場所や港も含めて条件を確認し、日本までの物流費を加えて比較します。

支払条件については、前金割合、残金支払時期、銀行口座名義を確認します。残金を「出荷前」に支払う場合でも、量産完成直後なのか、検品合格後なのかを明確にします。途中で振込先変更の連絡があった場合の確認方法も決めておくと安全です。

梱包についても見落とされやすい項目です。家具や店舗什器の場合、商品単価は安くても梱包後容積が大きければ海上輸送費が増えます。カートン数、梱包寸法、重量、総CBMを工場へ確認し、可能であれば発注前に概算物流費を取得します。

初めて輸入する商品では、HSコード、関税、輸入時の他法令などについて日本側で事前確認が必要になる場合があります。工場が過去に日本へ輸出したという事実だけで判断せず、商品資料を通関業者へ提示して確認します。

このように見積書のセカンドチェックでは、単価を値下げできるかだけを見るのではありません。仕様、数量、納期、品質、支払、物流、通関を一つの取引として確認します。

すでに工場から見積を取得している場合は、見積書、商品写真、図面、工場とのやり取りなどをご提示ください。現在の工場をそのまま利用することを前提に、発注前に追加確認すべき項目を整理することも可能です。