中国から複数の商品を一緒に輸入したい―混載・集約から日本通関までの組み立て方
複数の中国工場から仕入れた家具、什器、部品などを一つの輸送へまとめたい場合、中国国内の集約倉庫、梱包、インボイス、HSコード、輸出・輸入通関まで事前設計が必要です。複数仕入先をまとめて日本へ輸入する際の進め方を説明します。
中国で商品を調達していると、一つの工場だけではなく複数の仕入先から商品を購入し、それらをまとめて日本へ輸送したい案件があります。例えば店舗改装では、家具、陳列什器、装飾品、部品などを別々の工場から調達することがあります。HONG KONG JCBO LIMITEDでは、このような案件について中国国内物流から日本側納品まで全体を整理します。
■ 最初に各工場の所在地と貨物量を確認する
複数工場の商品をまとめる場合、まず各工場の所在地、完成予定日、箱数、重量、容積を確認します。中国は広いため、工場間の距離によって国内輸送費が大きく変わります。すべての商品を一つの倉庫へ集めることが合理的なのか、地域ごとに分けて輸出した方がよいのかを物流会社と検討します。
■ 集約倉庫を利用する
複数工場の商品を指定倉庫へ集め、そこで数量確認や積替えを行って一つの海上輸送へまとめる方法があります。ただし、まとめれば必ず安くなるわけではありません。各工場から倉庫への集荷費、倉庫の入出庫費、保管費、積込作業費などが発生するため、個別輸送した場合と比較します。
また完成時期が大きく異なると、最初に完成した商品の保管期間が長くなります。各工場の生産スケジュールを合わせることも重要です。
■ 書類は商品ごとに正確に整理する
日本の輸入通関では、インボイス、包装明細書、船荷証券・海上運送状または航空貨物運送状、必要に応じ運賃・保険関係資料、契約書、価格表などが関係します。税関の2026年9月時点の案内でも、貨物の種類によって他法令の許可・承認証や特恵関税関係書類などが必要となる場合があります。
複数種類の商品を輸入する場合、「店舗用品一式」のように一括して考えず、商品ごとの品名、材質、用途、数量、価格を整理します。家具、照明、金属部品などが混在すれば、HS分類や関税率、他法令の確認内容が異なる可能性があるためです。
■ コンテナ積載も事前に考える
大型家具と小型商品を同じコンテナへ積む場合には、箱寸法と重量を基に積載順を考えます。壊れやすい商品を重量物の下へ置かない、荷崩れを防ぐ、荷卸し順序を考えるなど、単純に空間を埋めればよいわけではありません。
■ 日本到着後の仕分けまで設計する
複数店舗へ納品する場合、中国側で店舗別に箱番号やラベルを付けておけば、日本到着後の仕分けを減らせます。反対に何も分類せず積載すると、日本の倉庫で全箱を開いて仕分ける必要が生じる場合があります。
複数仕入先をまとめる物流では、中国国内集荷、倉庫、輸出、海上輸送、輸入通関、日本国内配送を一つの工程として設計することが重要です。当社では各工場の貨物情報を整理し、どのような輸送方法が現実的かを物流・通関担当者と確認しながら進めます。