中国OEMで量産価格を下げたいとき「品質を落とさず見直す項目」を整理する
中国OEMの見積が予算を超えた場合、工場へ一律の値下げを求めるだけでなく、材料、構造、加工工程、部品、梱包、発注数量を分解すると原価を見直せる場合があります。必要な品質やデザインを残しながら、どの部分なら変更できるかを工場と検討するOEM・オーダー製造支援です。
中国工場へOEM商品の見積を依頼したところ、「希望価格より20%ほど高いので、もっと安くできないか」という相談があります。このとき、単純に工場へ値下げを要求するだけでは、見積金額が下がった代わりに材料や加工方法まで変更される可能性があります。
HONG KONG JCBO LIMITEDでは、OEM・オーダー製造の価格調整を行う場合、まず商品の原価を構成している要素を分けて考えます。材料、部品、加工工程、表面処理、組立、梱包、数量など、どの部分が価格へ影響しているかを工場へ確認します。
例えば金属製店舗什器の場合、外形寸法が同じでも、使用する鋼材の種類や厚さ、パイプ形状、溶接箇所、研磨工程、塗装方法などによって製造原価が変わります。木製家具では板材、無垢材、突板、金物、塗装、引出し構造などが価格へ影響します。
ここで重要なのは、お客様にとって変更できない部分と変更可能な部分を分けることです。外観デザインや主要寸法は変更できないが、内部構造は工場提案でもよいという案件があります。反対に、外観は多少変更できても耐荷重や耐久性は維持したいという案件もあります。
工場へは「あと10%安くしてください」だけではなく、「この品質条件を維持したまま原価を下げられる構造を提案してください」と依頼する方法があります。工場側が日常的に使用している規格材料や部品へ変更することで、特注部品を減らせる場合もあります。
数量も価格へ影響します。ただし将来1000台購入する予定だからといって、初回100台の見積を1000台価格で要求するのではなく、100台、300台、500台など数量別に価格を確認すると、どこから単価が変わるのか判断しやすくなります。
梱包も見直し項目です。大型商品では、製造価格を数ドル下げるより梱包容積を減らした方が日本到着原価を大きく改善できる場合があります。完成品を分解式に変更する、箱内部の空間を減らす、複数台を効率的に梱包するといった方法を工場と検討します。ただし日本での組立費用が増える場合は、その費用も含めて比較します。
仕様変更を行った場合は、価格だけ変更して量産へ進まないことが重要です。変更された材料、寸法、構造、表面処理などを図面・仕様書へ反映し、必要であれば再度サンプルを確認します。価格調整前のサンプルを承認したまま、実際の量産品だけ材料が変わる状態を避けます。
OEMの価格交渉は、工場との値段の押し引きだけではありません。商品を分解し、どこへコストをかけ、どこを合理化するかを決める作業です。当社では、希望価格だけでなく商品の用途、必要品質、予定数量、日本での販売・使用方法を確認し、中国工場と製造可能な仕様を調整します。
現在工場から見積を取得している場合は、商品図面、写真、見積書、数量、希望価格などをご提示ください。価格差の原因を確認し、品質を維持する部分と変更可能な部分を整理したうえで、工場へ再見積を依頼する方法を検討します。