国際物流・通関

サンプルだけ先に航空便、量産品は船便|中国輸入の分割輸送を組み立てる

展示会、店舗開業、商談などで一部商品だけ早く日本へ必要な場合、全量を高額な航空便にせず、必要数量を航空輸送し、残りを海上輸送する方法があります。工場での梱包分け、輸出書類、貨物情報、日本側通関まで含め、航空便と船便を組み合わせる物流設計を説明します。

中国工場へ商品を発注していると、「店舗オープンに間に合わせるため10台だけ先に欲しい」「展示会用にサンプルを数個だけ早く日本へ送りたい」という状況があります。この場合、すべての商品を航空便で輸送すれば早く到着する可能性がありますが、貨物量が多ければ輸送費が大きくなります。

そこで検討できるのが、必要な数量だけを航空輸送し、残りを海上輸送する分割輸送です。

HONG KONG JCBO LIMITEDでは、このような案件について「何個をいつまでに必要とするのか」を最初に確認します。例えば100台のうち展示用2台だけが先に必要であれば、工場へ2台を先行完成できるか確認します。量産工程上、すべてを同時に作る必要がある商品では先行生産が難しい場合もあるため、まず工場との調整が必要です。

先行貨物が完成したら、航空貨物、国際宅配などから商品の重量、梱包寸法、内容、希望納期に適した方法を物流会社と確認します。航空輸送では実重量だけでなく容積が運賃計算へ影響するため、大きくて軽い商品では梱包サイズが重要です。

工場には、航空便分と船便分を最初から明確に分けてもらいます。例えば「箱番号A001〜A002は航空便、A003〜A100は船便」というように管理すると、集荷時の取り違えを防ぎやすくなります。Packing Listもそれぞれの貨物に対応させます。

輸入通関については、航空便だから手続が不要になるわけではありません。商品内容や輸入条件に応じた書類が必要です。また同一注文を分割して輸送する場合も、InvoiceやPacking List等について実際の貨物と整合するよう物流会社・通関業者と事前に確認します。

残りの商品については海上輸送へ進めます。FCLまたはLCLのどちらを利用するかは貨物量によります。航空便を先に出したことでコンテナ積載数量が変わる場合もあるため、最終的な箱数と容積を再計算します。

分割輸送を利用するときに注意したいのは、「航空便なら必ず希望日に届く」と考えないことです。中国国内集荷、輸出手続、フライト、日本側通関、国内配送などの工程があります。商品の種類によって確認事項も異なるため、余裕を持った計画が必要です。

また航空便の目的を明確にすることも重要です。店舗オープンに必要な最低数量だけを先行させるのか、顧客確認用サンプルだけを送るのかによって必要数量が変わります。急いでいるから全量航空便と判断する前に、必要数量を分けることで物流費を抑えられる可能性があります。

納期が厳しい中国輸入案件では、工場完成日だけでなく「日本で何日に何個必要か」をお知らせください。製造工程と航空・海上輸送を組み合わせ、現実的な分割輸送方法を検討します。