検品で不良が見つかった後にどうするか―再製造・補修・部品交換の判断
中国工場の出荷前検品で不良が見つかった際、すぐ全数再製造と決めるのではなく、不良内容、数量、原因、納期への影響を整理し、補修、部品交換、一部再製造など現実的な対応方法を検討します。日本へ不良品を送らないための工場との調整と再確認を支援します。
中国工場で出荷前検品を行い不良が見つかった場合、重要なのは「不良があった」という結果だけではありません。その後、どのように処理して日本へ出荷できる状態にするかが品質管理の実務です。
HONG KONG JCBO LIMITEDでは、不良発見後の対応について、商品、数量、不良内容、納期を確認しながら工場との調整を行います。
最初に行うのは不良の分類です。例えば家具100台の検品で問題が見つかったとしても、100台すべてに同じ寸法違いがある場合と、数台だけに小さな傷がある場合では対応が全く異なります。不良内容ごとに数量を分け、写真、動画、測定値などを記録します。
次に、承認された仕様と比較します。最終図面、仕様書、承認サンプル、工場との変更履歴を確認し、本当に仕様違いなのかを整理します。OEM案件では途中で何度も仕様変更が行われるため、工場が旧図面を使用していたというケースも考えられます。感覚的に「違う」と伝えるだけではなく、どの基準のどの部分と異なるのかを明確にします。
その上で原因を確認します。材料そのものが違うのか、加工工程の問題なのか、組立ミスなのか、輸送前の社内移動で傷が付いたのかによって再発防止方法が変わります。原因を確認せず表面上の不良だけ修正すると、同じ問題が次回生産でも発生する可能性があります。
対応方法としては、補修、部品交換、一部再製造、全数再製造などがあります。例えば交換可能な金具の不良であれば、商品全体を作り直すより部品交換の方が合理的です。塗装表面の問題なら工場内で再処理できる場合があります。一方、主要寸法や構造そのものが違う場合には再製造が必要になる可能性があります。
納期も同時に確認します。日本側の開店日や工事日が決まっている場合、すべての商品が揃うまで待てないことがあります。その場合、合格品だけ先に出荷し、修正品を後便にする方法も検討します。ただし分割輸送により物流費が増えるため、品質、納期、費用を合わせて判断します。
工場が修正を完了した後は、必要に応じて再検品します。「直しました」という連絡だけで出荷するのではなく、問題となった項目を中心に確認し、修正結果を記録します。
また、日本到着後に初めて不良が判明した場合には、開梱時の写真、外箱状態、商品状態などを記録します。製造不良なのか輸送中の破損なのかを判断するためにも、梱包状態を含めた記録が重要になります。
品質問題では、工場との関係を悪化させることが目的ではありません。事実を整理し、今回の商品を使用できる状態にすると同時に、次回生産で同じ問題を繰り返さない仕組みを作ることが重要です。当社では検品結果を基に、工場との修正協議、再確認、出荷までの実務を支援します。