家具・店舗什器を中国から現場直送するときに必要な物流計画
中国製の家具や店舗什器を日本の工事現場・店舗へ納品する場合、港まで運ぶだけでは完了しません。通関後の配送車両、搬入口、荷下ろし、納品時間、箱番号、現場別仕分けまで事前に設計する必要があります。現場納品型の国際物流を解説します。
中国で製作した家具や店舗什器を日本へ輸入し、そのまま店舗や工事現場へ納品したいという案件があります。このような物流では、中国の工場から日本の港まで輸送できれば終わりではありません。HONG KONG JCBO LIMITEDでは、最終納品場所から逆算して国際物流を組み立てることを重視しています。
■ 最初に日本側の納品条件を確認する
工場へ発注する段階で、日本の納品先住所だけではなく、現場条件を確認します。大型トラックが入れるのか、車高制限はあるのか、荷下ろし設備があるのか、路上で長時間作業できる場所なのかなどによって配送方法が変わります。
商業施設では搬入可能な曜日や時間が指定される場合があります。建築現場では工事工程によって納品可能日が変わることもあります。コンテナが到着してから現場と日程調整を始めるのではなく、輸送前に条件を把握しておくことが重要です。
■ 中国側の梱包に納品情報を持たせる
複数店舗や複数フロアへ納品する場合、中国工場で箱番号を付けておくと日本での作業を減らせます。例えば「店舗A・什器01・箱1/3」のように管理し、Packing Listにも箱番号を記録します。
すべての箱を同じ表示で出荷すると、日本の倉庫や現場で開梱しなければ内容物が分からなくなる可能性があります。製造工場が複数ある案件では、工場番号や商品番号も含めて管理します。
■ 通関日と現場納品日を同一視しない
船が日本へ到着する日、輸入許可になる日、貨物を引き取れる日、現場へ配送できる日は同じとは限りません。輸入申告に必要な資料や商品内容の確認に時間が必要になることもあります。
そのため工事工程を「船の到着予定日」だけで固定するのではなく、通関や国内配送に必要な時間を考慮します。特に開店日や引渡日が決まっている案件では余裕を持った輸送計画が必要です。
■ コンテナのまま納品するか倉庫を経由するか
大量の家具を一か所へ納品する場合、条件が合えばコンテナ単位での配送を検討できます。一方、現場でコンテナから長時間荷下ろしできない場合や、複数の納品先へ分ける場合には、一度倉庫へ搬入してデバンニング・仕分けを行い、国内配送車両へ積み替える方法があります。
どちらが適するかは貨物量、現場条件、作業員、車両、納品先数などによって判断します。
■ 日本での組立も製造段階から考える
輸送容積を減らすため中国でノックダウン構造にした場合、日本側では組立作業が発生します。ネジや工具が不足すれば現場作業が止まるため、部品リストや組立説明を準備します。必要に応じて予備部品を同梱する方法もあります。
家具・什器の輸入は、工場価格と海上運賃だけでは全体を判断できません。中国での製造・梱包から、日本の通関、倉庫、国内配送、現場搬入までつながっています。当社では、商品数量と納品条件を確認し、中国工場と物流会社双方へ必要事項を伝えながら、実際の現場で受け取れるところまでを考えた物流計画を組み立てます。