コンテナを予約する前に確認したい重量・容積・搬入締切の実務

中国から大量の商品を海上輸送するとき、FCLでコンテナを一本手配すれば物流が簡単になると思われがちです。しかし実際には、コンテナ予約前に貨物の容積、重量、箱寸法、積付方法、完成日を確認しておかなければ、予定数量が入らなかったり、予約した船に間に合わなかったりします。

最初に必要なのが梱包後の情報です。工場へ総カートン数、各箱の縦・横・高さ、1箱当たり重量、総重量、総CBMを確認します。商品本体寸法だけで計算してはいけません。家具では発泡材、角当て、カートン、木枠などによって外寸が大きくなります。

次に積付方法を考えます。総CBMがコンテナの公称容積以下だからといって、必ず全部積めるわけではありません。箱の縦横比、積重ね可否、重量物の配置、壊れやすい商品の保護などによってデッドスペースが発生します。大型案件では工場または物流会社へ積付シミュレーションを依頼します。

重量にも注意します。石材、金属部材、タイルなどは容積より重量が先に制約になる可能性があります。コンテナ自体の許容条件だけでなく、中国側・日本側の陸上輸送条件も関係するため、重量物はフォワーダーへ事前相談します。

そして船の予約は「工場完成予定日」と連動させます。海上輸送にはCY CutやCFS Cutなどの搬入締切があります。工場が金曜日に完成し、船が土曜日に出るから間に合うという単純な計算ではありません。予定船の締切日から、中国国内輸送、輸出手続、検品、梱包に必要な日数を逆算します。

繁忙期には希望する船やコンテナを確保できない場合もあります。国慶節や春節前後、大型連休前の案件では、製造完成を待ってからフォワーダーへ相談するのではなく、予定数量が見えた段階でスケジュールを共有しておきます。

コンテナ積込み時には写真を残してもらうことも有効です。空コンテナの状態、積込み途中、積込み完了、扉を閉める前などを記録すると、日本到着後に破損があった場合の状況確認に役立ちます。箱番号と積載位置をある程度管理できれば、複数納品先への仕分けもしやすくなります。

家具や店舗什器では、製品設計を変えることで物流費を改善できることがあります。完成品を分解式へ変更し、梱包容積を減らせればコンテナ一本当たりの積載数量を増やせます。ただし日本での組立費との比較が必要です。

海上輸送は商品が完成した後の作業ではありません。見積時に概算CBM、試作後に梱包寸法、量産前に積付計画、完成前に船の予約というように、製造と物流を並行して管理することが重要です。