20フィートか40フィートかを商品完成後に決めない|コンテナ積載を発注前に試算する

中国から家具、建材、店舗什器などを大量輸入するとき、商品が完成してから「20フィートコンテナに入りますか」と確認するケースがあります。しかし大型商品では、梱包方法とコンテナ積載効率が輸入原価へ大きく影響するため、できれば発注前から試算しておくべきです。

最初に工場へ依頼するのは、商品そのものの寸法ではなく「梱包後寸法」です。各箱の縦、横、高さ、重量、箱数を確認し、総容積を計算します。同じ什器100台でも、完成品のまま梱包する場合とノックダウン式で梱包する場合では必要な容積が大きく違うことがあります。

ただし総容積だけでコンテナ本数を判断することもできません。箱の形状が不揃いだったり、重量物を上積みできなかったり、ガラス商品を横積みできなかったりすれば、理論上の容積まで利用できないからです。重量制限や道路・港湾上の条件もありますので、具体的な貨物情報をフォワーダーへ渡して確認します。

大型案件では工場へ簡単な積付け案を作ってもらう方法があります。箱寸法と数量を基に、どの方向で何箱積めるかを検討します。実際の積込み時には空間が残ることもありますが、発注前の物流原価計算には有効です。

20フィートと40フィートの選択も運賃だけで決めません。商品の重量が大きい場合は容積より重量が先に制約となることがあります。反対に軽量な家具や什器では容積が先にいっぱいになることがあります。

貨物量が一コンテナに満たない場合はLCLも比較します。ただしLCLは他社貨物との混載となり、倉庫での取扱工程が増えます。塗装家具、ガラス、長尺品などでは梱包を強化し、破損リスクを考慮します。

コンテナ輸送ではスケジュールも重要です。本船出港日の前にCYやCFSへの搬入締切があります。量産完成、出荷前検品、修正、梱包、中国国内集荷を締切から逆算します。

日本到着後も考えます。40フィートコンテナをそのまま納品先へ持ち込めるのか、港湾地区や倉庫でデバンニングして小型トラックへ積み替えるのかによって国内費用が変わります。

海上運賃や各種費用は航路、時期、市況によって変動するため、商品発注時の見積を最終確定額と思わず、船積が近づいたら最新見積を取り直します。

中国から大型商品を輸入するときは「製造」と「コンテナ」を別々に考えないことが重要です。設計、梱包、積載、日本側搬入を一つの工程として考えることで、物流費を抑えながら破損や納期遅延を減らすことができます。