店舗工事への輸入品納品は船の到着日で組まない|現場工程から逆算する方法

中国から店舗什器、家具、建築関連製品を輸入する案件では、日本国内の納品日が決まっていることが多くあります。特に店舗オープンやホテル改装では、工事工程を変更しにくいため、国際物流と現場工程を最初から連動させる必要があります。

最も避けたいのは「船が東京港へ10日に到着予定だから、11日に現場納品」という計画です。本船の到着予定は変更されることがあります。また、到着後には輸入申告、必要に応じた審査・検査、税金の納付、貨物の搬出などの工程があります。

そのため重要案件では、港から現場へ直接運ぶより、一度国内倉庫へ入れる方法を検討します。倉庫でコンテナをデバンニングし、箱数、外装状態、商品別数量を確認してから、工事工程に合わせて分納できます。

現場搬入条件も事前確認が必要です。トラックの大きさ、搬入口、搬入可能時間、荷下ろし場所、エレベーター、階段、養生の必要性などを確認します。都心の店舗では大型トラックを長時間停車できないこともあるため、小型車へ積み替えて複数回配送する場合があります。

「配送」と「搬入施工」を分けて考えることも重要です。物流会社が商品を建物前まで運ぶだけなのか、店舗内まで運び込むのか、組立・設置まで行うのかで費用は大きく変わります。見積時に車上渡し、軒先渡し、指定場所搬入などの条件を確認してください。

大型家具の場合、梱包状態ではエレベーターへ入らないことがあります。中国工場へ発注する前に日本現場の搬入経路を測り、必要なら分解式で製造します。商品が完成してから「入口を通らない」と分かっても簡単には変更できません。

納品時には梱包材の処理も問題になります。段ボール、発泡材、木箱が大量に発生する場合、現場で処分できるのか、搬入業者が持ち帰るのかを決めます。

破損や数量不足が見つかった場合に備え、開梱時の写真も残します。特に外箱に損傷がある商品は開梱前から撮影します。

輸入品の現場納品は、中国工場を出た時点ではまだ半分です。日本側で「通関→倉庫→検品→仕分け→配送→搬入→設置」という工程を設計し、現場希望日から逆算して余裕を持つことが、工事案件の物流では非常に重要です。