店舗什器100台を中国で作るときの見積依頼|工場へ最初に渡す情報

アパレルショップや飲食店などで使用する店舗什器を中国で100台程度製造したい場合、最初の見積依頼の内容によって、その後の価格と品質が大きく変わります。

例えば参考画像としてハンガーラックを工場へ送り、「これを100台作るといくらですか」と質問すれば概算価格は出せるかもしれません。しかし、工場ごとに想定する材料や板厚、塗装、梱包が違えば、提示された価格を公平に比較できません。

まず主要寸法を伝えます。高さ、幅、奥行に加え、商品を掛けるバーの高さなど重要寸法を指定します。多少変更可能な部分と絶対に変更できない部分を分けておくと、工場からコストダウン提案を受けやすくなります。

次に用途を説明します。店舗で衣類を掛けるなら、想定する重量や使用頻度を伝えます。見た目だけ同じでも、家庭用と商業施設用では必要な耐久性が異なります。

材料が決まっていない場合は、工場へ複数案を求めます。スチールの場合ならパイプ寸法や板厚、表面処理を確認します。塗装色については色番号やサンプルを使用します。溶接部を目立たせたくないなど、外観要求も最初に伝えます。

見積では製品単価だけでなく、試作費、治具や金型の費用、梱包費、MOQ、量産期間、支払条件、Incotermsを確認します。また100台分の梱包後総CBMと重量を工場へ計算してもらいます。店舗什器では製品価格より物流費が大きな比率になる場合があるためです。

組立式にできる商品なら、完成品輸送とノックダウン輸送の2案を比較します。中国からの輸送容積を減らせても、日本で100台を組み立てる人件費が増えるため、最終納品原価で判断します。

試作が完成したら、日本へ1台送って実際に使用します。寸法だけでなく、ぐらつき、耐荷重、塗装、床との接触部分、組立性を確認します。修正後の最終仕様を図面として確定してから100台を量産します。

量産中には材料や主要工程を確認し、完成後に出荷前検品を行います。梱包には商品番号や箱番号を付け、日本の店舗で仕分けしやすくします。

店舗什器の中国生産では「商品を作る」「中国から運ぶ」「日本の店舗へ搬入する」という三つの工程を同時に考えることが重要です。最初の見積段階から日本の納品場所まで伝えておけば、工場と物流会社の双方から現実的な提案を受けやすくなります。