中国製家具をノックダウン式にする前に確認したい日本での組立コスト
中国から家具や店舗什器を輸入するとき、物流費を下げる方法としてノックダウン式、つまり分解した状態で輸送し、日本で組み立てる方法があります。特にテーブル、ラック、棚などは、完成品のままでは大きな空間を占めるため効果が出やすい商品です。
例えばテーブルの脚を取り外せれば、複数の天板を重ね、脚を別箱へまとめることができます。コンテナ1本に積める数量が増えれば、1台当たりの国際物流費を下げられる可能性があります。
しかし「容積が減ったから得」とすぐ判断してはいけません。日本到着後に100台を組み立てるなら、作業員、工具、作業場所、時間が必要です。店舗工事の現場で組み立てる場合、他の工事との調整も発生します。
そのため工場へは完成品梱包とノックダウン梱包の両方について、梱包寸法、総CBM、単価を出してもらいます。日本側ではそれぞれの輸送費と組立費を計算し、最終原価で比較します。
ノックダウン式では構造設計も重要です。何度も組立・分解する商品なのか、一度組み立てれば固定する商品なのかで金具の選択が変わります。ネジ穴の精度が悪ければ現場で組み立てられません。試作品を日本へ送り、実際に説明書だけを見ながら組み立てられるか確認することをおすすめします。
部品管理にも注意します。100台の商品にネジが4本ずつ必要なら400本に加え、予備部品も検討します。小さな部品が1個不足しただけで商品1台を完成できない場合があります。工場には部品を商品ごとにセット化してもらい、箱番号を付けます。
梱包では、分解した部品同士が輸送中に擦れないよう保護します。塗装された金属脚をまとめて袋に入れただけでは、振動で傷が付くことがあります。
また日本の施工担当者へ組立方法を事前に共有します。必要工具、1台当たりの作業時間、完成後寸法、重量などを伝え、現場で必要な人員を計画します。
家具輸入では中国側物流費だけを最小化するのではなく、日本の現場作業まで含めた総コストを考えることが重要です。ノックダウン式は非常に有効な方法ですが、設計、梱包、部品管理、組立作業が一体になって初めてメリットが生まれます。
工場へ見積を依頼するときには「完成品価格はいくらか」だけでなく、「分解式にすると何CBM減るか」「日本で何分で組み立てられるか」まで確認すると、より現実的な調達判断ができます。