輸入通関で貨物を止めないために中国出荷前に確認する5種類の情報

中国から商品を輸入するとき、通関準備を貨物到着後に始めると、資料不足によって余計な時間がかかることがあります。通関を円滑に進めるためには、中国工場が商品を出荷する前に、日本側の通関業者へ必要な情報を渡しておくことが重要です。

第一に確認するのがインボイスです。売主・買主、商品名、数量、単価、総額、通貨、貿易条件などを確認します。商品名が『PARTS』『SAMPLE』『ACCESSORY』だけでは、具体的な商品内容を判断しにくい場合があります。実際の商品を説明できる品名になっているか確認してください。

第二はパッキングリストです。箱数、数量、重量、梱包情報が実際の貨物と一致しているかを確認します。大型家具や複数商品を混載する場合は、商品番号と箱番号を対応させると通関後の物流管理にも役立ちます。

第三はB/LやAWBなどの運送関係情報です。荷送人、荷受人、貨物情報などに誤りがないか確認します。船積み後に訂正すると追加作業や費用が発生する場合があるため、ドラフト段階で確認することが大切です。

第四が商品資料です。税関による品目分類では商品の特性、材質、用途などが重要になります。商品写真、カタログ、図面、主要材質、用途、構造を準備し、通関業者から質問された際にすぐ提出できる状態にします。特に新規商品では発注前から商品資料を共有し、HSコード候補を検討しておく方法が有効です。

第五は他法令関係です。商品によっては関税法以外の法令に基づく許可、承認、検査、届出等が必要になる場合があります。該当する可能性がある商品は、量産完成後ではなく発注前に主管官庁や通関業者へ確認します。

価格資料も重要です。輸入貨物の課税価格は、原則として現実に支払われた、または支払われるべき価格を基礎とし、日本の輸入港までの運賃や保険料等の一定の費用を加えて計算されます。OEMで金型、無償提供材料、ロイヤルティーなど特殊な取引がある場合は、関税評価上の扱いを個別に確認する必要があります。

実務では、船積み予定の数日前までにインボイスとパッキングリストのドラフト、商品資料を通関業者へ送って確認してもらうと安心です。修正が必要でも中国出荷前なら対応しやすいからです。

通関は物流会社や通関業者だけの仕事ではありません。正しい商品情報と取引情報を持っている輸入者が、工場と通関業者をつなぐことで初めてスムーズに進みます。