中国からサンプルを国際宅配で送るときInvoiceを適当に書かない

中国工場から試作品や色見本を日本へ送る際、DHL、FedEx、UPSなどの国際宅配便や国際郵便を利用することがあります。小さな荷物なので工場任せにしやすいのですが、サンプル輸送でも通関情報は正確に記載することが重要です。

東京税関も国際郵便物について、税関告知書の品名、数量、価格などの記載が不正確な場合には通関手続に時間を要することがあるため、正確に記載するよう案内しています。商用の場合はInvoice等の価格資料を添付するよう案内されています。

実務で避けたいのが、品名欄に「SAMPLE」だけを書くことです。Sampleは商品の状態を表す言葉であって、何の商品なのかを説明していません。「Wooden chair sample」「Metal display rack sample」のように、実際の商品が分かる名称にします。

数量も実際の数量を記載します。価格についても、単に「サンプルだから0ドル」とするのではなく、運送会社や通関業者へ適切な申告方法を確認します。無償提供品であっても貨物そのものに価値がないとは限らないためです。

また、サンプルだから輸入規制の確認が不要になるとは限りません。商品によっては数量や目的にかかわらず確認が必要な制度があります。食品、植物・動物由来品、医薬品・医療機器関連など、規制の可能性がある商品は発送前に確認してください。

OEMでは、サンプルと量産品の関係を管理するため、サンプル番号を付ける方法も有効です。「Sample No.3」を最終承認したなら、その番号を仕様書へ記載し、量産工場にも同じ基準を残します。

国際宅配便では実重量だけでなく荷物の大きさが料金へ影響することがあります。家具のような大型サンプルは、商品価格より送料が高くなることもあります。色板、材料片、部品など必要な部分だけを送る方法も検討します。

到着を急ぐ場合は、工場へ発送を依頼した時点で追跡番号を取得します。そしてInvoiceのコピーも送ってもらいます。日本側で配送会社や税関から内容確認が入った場合に、すぐ回答できるよう商品資料を準備します。

サンプル輸送は量産前の小さな作業に見えますが、ここで工場がどれだけ正確に書類を作れるかを見ることもできます。商品名、数量、価格、送り先を正確に処理できる工場であれば、量産時の輸出書類も進めやすくなります。