品質管理・検品

中国工場の出荷前検品を「残金支払前」に組み込む品質管理の進め方

中国工場から量産完成の連絡を受けてすぐ残金を支払うのではなく、可能な案件では出荷前検品を支払工程へ組み込むことで、仕様違いや不良を中国側で確認できます。承認資料の準備、検品項目、不良発見後の修正・再検品まで、品質管理の具体的な進め方を説明します。

中国工場へOEMやオーダー製造を依頼するとき、品質管理で重要なタイミングの一つが「量産完成から残金支払まで」です。工場から「100台完成しました。残金を送金してください」と連絡を受け、そのまま支払い、日本へ到着してから商品を確認する方法では、重大な仕様違いや不良があった場合の対応が難しくなる可能性があります。

HONG KONG JCBO LIMITEDでは、商品の性質や工場との契約条件に応じて、出荷前検品を量産工程へ組み込む方法を検討します。具体的な支払条件は工場との合意によりますが、検品を予定する場合は発注時点でその手順を確認しておくことが重要です。

検品を行うためには、まず「何を合格とするか」が必要です。OEM商品であれば承認サンプル、最新版図面、仕様書、色見本などを準備します。既製品でも商品型番、寸法、数量、色、付属品などを明確にします。

検品項目は商品によって異なります。店舗什器なら外形寸法、鋼材、塗装、溶接、安定性、棚やハンガー部分、ネジ、キャスターなどを確認します。家具であれば外観、仕上げ、金物、組立状態などを確認します。電気・機械製品などは商品に応じて機能確認が必要になります。

さらに商品本体だけではなく、数量、付属品、ラベル、梱包も確認対象です。中国工場で良品だった商品でも、梱包が弱ければ日本までの海上輸送中に傷や破損が発生する可能性があります。特に塗装商品、ガラス、家具の角などは保護方法を確認します。

不良が発見された場合は、「不良があります」と伝えるだけではなく、不良数量、商品番号、箱番号、写真、具体的な症状を記録します。そして工場へ、補修、再塗装、部品交換、再製作などの対応方法と完了予定日を確認します。

修正後に重要なのが再確認です。最初の検品で30台に問題があり、工場から「全部直しました」と連絡を受けても、重要な問題であれば写真確認または再検品を検討します。

一方で、検品はすべての問題を完全に発見できることを保証するものではありません。抜取検査の場合は未検査品があり、使用後に判明する問題もあります。そのため商品特性、数量、価格、リスクに応じて検査方法を決めます。

品質管理で最も大切なのは、問題が起きてから工場と争うことではなく、発注前に基準を決め、量産中に確認し、出荷前に問題を発見できる工程を作ることです。検品をご相談いただく場合は、工場所在地、商品、数量、完成予定日とともに、図面や仕様書、承認サンプル等をご提示いただくと具体的な検査内容を整理できます。