図面がないオーダー商品を中国で製造する|写真と寸法から試作へ進める方法
完成したCAD図面がなくても、参考写真、現物、主要寸法、用途などから中国工場への製造相談を開始できます。イメージだけの段階から製造条件を整理し、工場提案、概算見積、図面確認、試作、量産へ進める実務的な方法を紹介します。
中国工場へオーダー製造を依頼したいものの、「CAD図面がないので見積できないのではないか」というご相談があります。もちろん詳細な製作図面があれば工場との確認は進めやすくなりますが、すべての案件で最初から完成図面が必要とは限りません。
HONG KONG JCBO LIMITEDでは、参考写真、既存商品、簡単なスケッチ、主要寸法などから中国工場への製造相談を開始する案件にも対応しています。特に家具、店舗什器、インテリア関連商品などでは、完成イメージを確認しながら工場と仕様を具体化する方法があります。
最初に整理するのは「絶対に変更できない条件」と「工場から提案してもらえる条件」です。例えば店舗用ラックであれば、高さ、幅、奥行、用途、必要数量、設置場所などが決まっていても、鋼材の厚さや接合方法などは工場から提案してもらえる場合があります。
参考写真を使用するときには、写真だけを渡すのではなく、主要寸法を書き込みます。高さ、幅、奥行など全体寸法に加え、棚の位置や部品寸法など重要部分があれば示します。また、商品をどのように使用するのかを説明することも大切です。同じ形状でも、衣類を掛ける什器と重量物を載せる什器では必要な構造が異なるからです。
工場側が製造可能と判断した後は、材料、構造、表面処理などについて提案を受けます。この段階で概算見積を取得し、予算と大きく離れていないか確認します。価格が合わない場合には、単純な値下げだけではなく、材料、構造、加工方法などを変更できないか検討します。
案件によっては工場側で製作図や簡易図面を作成してもらい、その内容を確認してから試作へ進みます。図面には寸法や構造をできるだけ明確に反映し、変更箇所があれば量産前に修正します。
試作品が完成したら、外観だけでなく実際の使用を想定して確認します。寸法、安定性、組立方法、表面仕上げ、部品などを確認し、必要な修正を工場へ伝えます。量産開始後の大幅変更は費用と納期へ影響するため、試作段階でできるだけ問題を解消します。
数量が非常に少ない案件については、工場によって対応可否が異なります。専用金型や特殊な設備が必要な商品では少量生産が難しい一方、職人作業や既存材料を利用できる商品なら1台、数台から対応可能な場合もあります。そのため最初から「中国工場は100個以上でなければ作れない」と決めつけず、商品ごとに確認します。
当社では、お客様のイメージをそのまま工場へ転送するだけではなく、製造に必要な条件を整理し、中国側と確認しながら案件を具体化します。図面がない段階でも、参考写真、希望寸法、用途、数量、希望納期などをお知らせいただければ、どこまで製造相談が可能かを確認します。