中国工場へ見積依頼する前に何を準備するか|価格比較できるRFQの作り方
中国工場へ同じ写真を送り見積を依頼しても、仕様や取引条件が曖昧では正確な価格比較ができません。商品仕様、数量、材質、梱包、納期、貿易条件など、複数工場から比較可能な見積を取得するために事前整理すべき情報と進め方を解説します。
中国から商品を調達するとき、最初から多数の工場へ「この商品はいくらですか」と問い合わせても、比較できる見積が集まるとは限りません。同じ写真を送っているにもかかわらず、工場ごとに価格が大きく異なることがあります。その理由の一つは、それぞれの工場が不足している仕様を独自に想定して見積しているためです。
HONG KONG JCBO LIMITEDでは、中国工場へ問い合わせる前に、見積条件をできるだけ整理することを重視しています。いわゆるRFQとして必要な条件をそろえることで、複数工場の見積を同じ基準で比較しやすくなります。
最初に必要なのは商品の特定です。既製品であれば商品写真、型番、参考商品などを用意します。オーダー品であれば図面、寸法、材質、色、表面仕上げ、使用目的などを整理します。図面がない場合でも、参考写真へ主要寸法を書き込むなど、工場が製造内容を理解できる情報を増やします。
次に重要なのが数量です。「大量に購入予定」と伝えるのではなく、初回100台、継続時500台など具体的な数量を示した方が工場は見積しやすくなります。同時にMOQも確認します。工場によっては100台なら対応できても、10台では生産できない場合があります。逆に、小ロットを得意とする工場もあります。
材質についても可能な範囲で具体化します。木材、金属、樹脂など大分類だけではなく、品質や強度に影響する仕様があれば明示します。ただし専門的な材料をすべて発注者側で決定する必要はありません。用途を説明し、工場から適切な材料を提案してもらい、その内容を確認する方法もあります。
見積では梱包条件も確認します。商品単価が安くても梱包容積が非常に大きければ、日本までの物流費が高くなる可能性があります。量産時の1箱当たり数量、箱寸法、重量の概算を確認できれば、国際物流を含めた比較がしやすくなります。
さらにEXW、FOBなど、見積価格がどこまでの費用を含んでいるのかを確認します。異なる条件の見積を単価だけで並べても正確な比較にはなりません。サンプル費、金型費、梱包費などが別途必要かについても確認します。
納期については「何日でできますか」だけではなく、サンプル製作期間、量産期間などを分けて確認します。希望納品日が決まっている場合には、日本到着希望日から逆算して工場へ必要な完成時期を伝えます。
当社では、お客様から商品写真や図面、希望数量などを受け取り、工場へ問い合わせるために不足している情報を整理したうえで候補工場へ見積を依頼します。そして単価だけではなく、仕様、MOQ、納期、梱包、支払条件などを比較します。
中国調達では、見積取得の段階から条件をそろえることが、その後の価格交渉や品質管理にもつながります。まだ仕様が完全に決まっていない商品でもご相談いただけます。現在分かっている情報から、工場へ何を確認すればよいのかを整理するところから調達を開始します。