中国工場から港までの国内物流を工場任せにしないための確認項目

中国輸入では国際海上運賃に注目しがちですが、実際には工場から中国の港や集約倉庫までの国内物流も重要です。中国は広く、工場所在地と輸出港の距離によって輸送日数や費用が大きく変わります。商品が完成していても、港の搬入締切までに届かなければ予定船へ積むことはできません。

まず確認するのは正確な集荷住所です。見積書に記載された会社所在地と実際の製造工場が別の場所であることがあります。フォワーダーへ国内運賃を依頼するときは、実際に貨物を積み込む住所を伝えます。

次に貨物情報です。箱数、総重量、総CBM、最長寸法、パレットや木枠の有無を確認します。重量物や長尺物では通常のトラックで対応できない場合があります。大型家具の場合も、車両へ積み込める状態になっているか確認します。

積込み作業の担当も重要です。工場にフォークリフトがあるのか、人力で積める商品なのか、クレーンが必要なのかを確認します。物流会社が車両だけを手配し、現場で積込み設備がないことが分かれば予定が崩れます。

FOB条件の場合、工場側が港までの手配を行うことが一般的ですが、具体的な費用・危険の分担は契約条件に沿って確認します。FCAでは指定された引渡場所が工場なのか倉庫なのかによって実際の物流が変わります。Incotermsの略号だけではなく、指定場所まで記載することが大切です。

複数工場の商品を一つのコンテナへまとめる場合には集約倉庫を利用することがあります。この場合、各工場へ同じ倉庫住所、担当者、搬入期限、ラベルルールを伝えます。先に完成した工場の商品が長期間倉庫へ置かれると保管料が発生する可能性があるため、完成日をできるだけ揃えます。

工場出荷日と倉庫到着日も区別します。「20日に出荷した」という工場の回答だけでは、20日に倉庫へ届いたという意味ではありません。予定船から逆算する場合は、最終的に指定倉庫または港へ何日までに到着しなければならないかを基準にします。

輸送中の破損対策として、工場出荷時の梱包写真を残しておく方法もあります。集約倉庫到着時に外箱破損があれば、その段階で確認できます。中国国内で発見できる問題は、日本へ輸出する前に修正した方が一般に対応しやすくなります。

中国国内物流は「工場から港までだから工場に任せる」という扱いにせず、国際輸送の最初の工程として管理してください。工場完成日、集荷日、倉庫到着日、港搬入締切、船積日を一本のスケジュールにすると、納期管理が格段に分かりやすくなります。