広東・浙江・江蘇の複数工場から仕入れるとき、中国国内運賃を先に計算する
中国から複数の商品を調達するとき、工場単価だけを比較して仕入先を決めると、中国国内物流費が想定以上になることがあります。中国は国土が広く、製造地域と輸出港の位置関係によって集荷費用と時間が大きく変わるためです。
例えば家具は広東省、別の商品は浙江省、金物は江蘇省というように仕入先が分散することがあります。この三社の商品を一つの倉庫へ集める場合、どこへ集約するかによってトラック費用が変わります。最初に各工場の正確な住所と希望輸出港を確認します。
見積時には工場からEXW価格とFOB価格の両方を取得すると比較しやすくなります。EXWで購入して日本側指定フォワーダーが集荷する方法と、各工場に港まで手配してもらう方法を比較できます。
複数工場の商品を一つのコンテナへまとめる場合は、完成日をそろえることが重要です。A工場が10日に完成し、B工場が25日に完成する場合、A工場の商品を約2週間保管する必要があります。倉庫保管費だけでなく、積替えや長期保管による破損リスクも考えます。
工場から集荷する前には、箱数、梱包寸法、総重量、総容積、集荷住所、担当者、電話番号、集荷可能時間を一覧にします。重量物ならフォークリフトの有無も確認します。工場側で積込み作業ができない場合、物流会社側で別途手配が必要になることがあります。
集約倉庫では単に商品を置くだけでなく、数量確認、外装検査、ラベル貼付、再梱包、検品などを行うこともできます。日本で複数店舗へ配送する場合は、中国側で店舗別に箱番号を付けておくと、日本到着後の仕分け作業を減らせます。
輸出書類についても事前整理が必要です。複数工場の商品を一台のコンテナへ積んだからといって、商流まで自動的に一本化されるわけではありません。誰が輸出者となるのか、Invoiceをどのように作るのか、中国側フォワーダーへ確認します。
さらに予定船の締切から各工場の倉庫到着期限を逆算します。一社だけ遅れた場合、全体を待つのか、その会社の商品を次便へ回すのかを判断します。
中国国内物流は国際運賃の前に発生する小さな費用ではありません。工場の立地、集約倉庫、輸出港を一つの物流ネットワークとして考えることで、複数工場調達の総原価と納期を管理しやすくなります。