中国工場・仕入先開拓で最初に確認すべき7つのポイント

中国から商品を調達するとき、最初に注意したいのは「安い見積を出した会社=良い工場」ではないという点です。実際の貿易では、見積価格よりも、その会社が本当に製造しているのか、要求仕様を理解できるのか、納期を守れるのかという確認が重要になります。

まず確認したいのが会社の基本情報です。中国語の正式会社名、所在地、統一社会信用コード、営業許可証、担当者名、銀行口座名義を取得します。営業許可証に記載された会社と代金の振込先が異なる場合は、その理由を必ず確認してください。貿易会社を介する取引自体が問題なのではなく、「誰が製造し、誰が契約し、誰に支払うのか」が曖昧な状態で発注することが問題です。

次に工場設備と生産能力を確認します。家具であれば木工設備、塗装設備、金属加工設備、梱包工程など、製品によって必要設備が異なります。写真だけでは判断せず、可能であれば工場訪問やオンライン映像で生産現場を確認します。過去に日本向け輸出経験がある場合は、どのような商品を輸出したのか、検品基準や梱包方法を理解しているかも聞きます。

三つ目はMOQです。工場が提示するMOQは絶対条件とは限らず、色やサイズをまとめれば数量を調整できる場合があります。一方、試作品1個と量産100個では製造条件が異なるため、サンプル価格だけで量産価格を判断してはいけません。

四つ目は納期です。「30日」と回答された場合でも、30日の起算日が発注日なのか、前金着金日なのか、図面承認日なのかを確認します。OEMでは仕様確定が遅れるほど生産開始も遅れます。

五つ目は品質管理です。材料、寸法、公差、色、表面処理、梱包方法、不良判定基準を発注書や仕様書に残します。「日本向け品質でお願いします」という指示だけでは基準になりません。

六つ目は輸出条件です。EXW、FOBなどの条件、輸出通関を誰が行うのか、どの港から出すのかを確認します。最後に支払条件です。前金と残金の割合、残金をいつ支払うかを決め、量産前・出荷前に確認できる仕組みを作ります。

中国工場開拓では、候補を1社だけに絞って交渉を始めるより、同一仕様書を複数社へ送り、価格、対応速度、技術回答、MOQ、納期を比較する方が実務的です。価格だけではなく「問題が起きたときに話が通じる会社か」という視点まで含めて仕入先を選ぶことが、長期取引では非常に重要です。