複数の中国工場の商品を1本のコンテナにまとめるときの管理方法
ホテル、店舗、住宅などの案件では、一つの中国工場だけですべての商品を調達できないことがあります。家具は佛山、照明は中山、金物は別の工場というように複数の仕入先から購入する場合、各工場から個別に日本へ発送するより、中国側の倉庫へ集約して一つのコンテナにまとめる方法があります。
最初に必要なのが工場別の出荷予定表です。工場名、商品、数量、梱包数、CBM、重量、完成予定日を一覧にします。一番遅い工場に全体の出荷が左右されるため、製造段階から進捗を管理します。
次に集約倉庫を決めます。単純に港に近い倉庫を選ぶのではなく、各工場からの中国国内運賃も考えます。広東省内の複数工場なら華南でまとめる、浙江・江蘇周辺なら上海・寧波方面を検討するなど、工場所在地と船便を合わせて物流会社へ提案を求めます。
倉庫へ商品が届いたら、工場別に入庫数量を確認します。外箱ラベルに案件番号、工場名、商品番号、箱番号を付けると、日本到着後の仕分けが容易になります。「Chair A 20 cartons」だけではなく「JCBO-001-A-01/20」のように案件内で追跡できる番号を決める方法も有効です。
複数工場をまとめる場合、InvoiceやPacking Listの作成方法についてもフォワーダーや通関業者へ事前確認します。輸出者や売買契約の構造によって必要な書類処理が異なるため、貨物を倉庫へ集めてから考えるのでは遅い場合があります。
積込みでは、商品ごとの重量と形状を考えます。石材などの重量物、ガラス、家具、照明を同じコンテナへ積むなら、破損しない配置を検討します。日本で一度倉庫へ全量を降ろすのか、現場別に順番に納品するのかも積込み前に決めておきます。
注意したいのが保管期間です。最初の工場の商品が倉庫へ到着したのに、最後の工場が2週間遅れれば、その間の倉庫費用が発生する可能性があります。完成時期をそろえるよう工場へ早めに指示することが重要です。
また、一つの商品が遅れたためにコンテナ全体を待たせるのが合理的とは限りません。重要度の低い商品を次便に回し、完成済みの商品を先に出す判断も必要です。
複数工場調達では「各工場との取引」と「一つの物流案件」という二つの管理が必要になります。中国国内で集約する仕組みを最初に設計しておけば、輸送回数を減らし、日本側の受入れも整理しやすくなります。