中国側HSコードと日本側HSコードが違ったらどうする?輸出入で番号を分けて管理する

中国工場へ商品情報を確認すると、HSコードを提示してくれることがあります。その番号を日本の通関業者へ送ったところ「日本では別の番号になる可能性があります」と言われることがありますが、それだけで工場か通関業者のどちらかが間違っているとは限りません。

HSは国際的な品目分類制度で、基本的に6桁まで国際共通の体系を使用します。一方、その先の細分は各国・地域で異なるため、中国の輸出申告で使用する番号と日本の輸入申告で使用する番号を完全に同一のものとして管理しない方が安全です。

また、同じ商品でも中国工場が把握している仕様と日本側が確認した輸入時の状態に違いがあれば、分類判断そのものについて確認が必要になる場合があります。例えば完成品なのか部品なのか、主材料が何か、どのような機能を持つのかなどが重要です。

実務では商品マスターに「中国輸出側HS」「日本輸入側HS」を別項目として登録します。そして中国工場には中国側通関業者、日本側では日本の通関業者へそれぞれ確認します。

特にOEMでは量産途中に仕様変更が起きることがあります。材料が変更された場合、従来のHSコードをそのまま使えるか確認してください。Invoiceの商品名称と実際の商品内容も一致させます。

中国側では輸出者が誰になるのかも重要です。工場自身ではなく貿易会社を通じて輸出する場合、製造者、契約相手、Invoice発行者、送金先などの関係を整理します。中国側の輸出実務について特別な許認可や商品規制が関係する場合は、現地通関業者や関係当局の最新情報を確認します。

日本側では日本税関の実行関税率表を使用し、必要に応じて事前教示を検討します。日本税関はHSが関税率だけでなく原産地規則や貿易管理にも利用されると説明しています。

したがって「中国でこのHSコードだから日本も同じ」という考え方ではなく、「中国から正しく輸出できること」と「日本へ正しく輸入できること」をそれぞれ確認するのが基本です。

貿易書類を作る際には、商品名、材質、用途、数量、価格などの情報を正確にし、中国側と日本側で商品そのものの説明が食い違わないようにします。HSコードは単なる物流会社用の番号ではなく、輸出入制度をつなぐ重要な商品情報です。国ごとに必要な分類を管理する仕組みを作ることで、継続輸入時の確認も容易になります。