中国仕入れで納期が遅れたときに最初に確認する5つの工程

中国貿易でよく起こるトラブルの一つが納期遅延です。しかし「工場の生産が遅れています」という説明だけを聞いて待っていても、問題は解決しません。実務では、商品が現在どの工程にあり、何が終わっていないのかを確認する必要があります。

最初に確認するのは材料です。原材料や部品がすべて工場へ入っているのか、特定部品だけ未入荷なのかを聞きます。材料がない状態で「来週完成します」と言われても、現実的な予定か判断できません。

二つ目は生産進捗です。100台注文した場合、何台が加工済みで、何台が組立済みなのか具体的な数量を確認します。可能であれば当日の生産写真や動画を送ってもらいます。

三つ目は検品です。完成予定日が遅れた結果、予定していた検品会社の日程が取れなくなる場合があります。工場完成日だけでなく、新しい検品日を同時に確保します。

四つ目は梱包です。「商品は完成しました」と言われても梱包に数日必要な商品があります。家具や大型什器では、梱包材料の準備、木枠、ラベル貼付などに時間がかかります。集荷可能日まで確認してください。

五つ目は船積です。生産が数日遅れただけでも予定船のCY・CFS締切を越えれば、次便になり日本到着がさらに遅れる可能性があります。工場から新しい完成予定を聞いたら、同時にフォワーダーへ次に利用できる便を確認します。

日本側の納期が変更できない場合は、全量を待つ以外の方法も検討します。完成済みの商品だけ先に出す、重要部品だけ航空便で送る、コンテナではなく一部をLCLに切り替えるなど、費用と納期を比較します。

ただし緊急対応を始める前に、遅延原因を明確にします。仕様変更を日本側が何度も行った結果なのか、工場側の生産管理なのか、材料供給なのかによって責任と対応が変わります。チャット履歴、承認日、発注書などを確認します。

納期トラブルを予防するには、発注時に「完成日」だけを管理しないことです。材料入荷、量産開始、中間確認、完成、検品、梱包、集荷、船積というマイルストーンを作ります。遅れを完成日の直前に知るのではなく、途中で発見できれば代替策を取りやすくなります。

中国貿易ではトラブルを完全になくすことは難しくても、問題を早く発見する仕組みは作れます。納期管理は工場から完成連絡を待つ仕事ではなく、工程を継続的に確認する仕事です。