初めて中国から仕入れる会社へ|見積依頼の前に決めてほしい6項目

初めて中国から商品を仕入れるお客様から「この写真の商品を中国で作るといくらですか」と相談を受けることがあります。写真一枚から工場を探すことはできますが、正確な価格と納期を出すためには、最低限いくつかの条件を整理する必要があります。

一つ目は商品です。既製品を探しているのか、既製品の色やロゴだけ変更したいのか、完全なオーダー生産なのかを決めます。参考写真、現物、図面、URLなどがあれば工場へ伝えやすくなります。

二つ目は数量です。中国工場の価格は数量によって変わります。数量がまだ決まっていない場合でも、100個、300個、1000個など複数数量で見積を依頼できます。MOQも同時に確認します。

三つ目は仕様です。寸法、材質、色、機能など、分かっている範囲で整理します。専門的な材料名が分からなければ、「屋外で使用する」「毎日店舗で使う」「20kg程度の商品を載せる」など用途を伝えるだけでも工場側から提案を受けやすくなります。

四つ目は予算です。目標価格が決まっていれば、工場がその価格に近づけるための材料や構造を提案できる場合があります。ただし安さだけを優先して品質を落とさないよう、変更箇所は必ず確認します。

五つ目は納期です。「できるだけ早く」ではなく「12月1日に東京の店舗へ必要」というように最終納品日を伝えてください。そこから日本国内配送、通関、海上輸送、中国側船積、検品、生産を逆算できます。

六つ目は納品場所です。東京港までなのか、東京の倉庫なのか、北海道のホテルなのかによって物流費は変わります。大型商品では現場の搬入条件も確認します。

この六項目が分かれば、次に輸入規制、HSコード、関税、貿易条件、物流方法を確認します。初めての商品では、工場を決めてから通関を調べるのではなく、商品選定と同時に日本へ輸入可能かを確認することが重要です。

また工場見積は商品代だけではありません。サンプル費、金型費、中国国内輸送、国際運賃、関税、輸入消費税、日本国内配送まで含めて、最終的な着地原価を確認します。

中国貿易は「工場を見つけて商品を買う」だけの仕事ではありません。商品選定、工場調査、仕様確定、価格交渉、試作、量産、検品、物流、通関、納品までが一つの流れです。最初の相談時に最終納品条件まで共有していただくと、途中で想定外の費用や納期問題が発生する可能性を大きく減らせます。